【塾コラム】テストをする 最高のタイミングはいつ?

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スピッツァーは、次の大きな疑問を自問した。テスト(暗唱、自己テスト、抜き打ちテスト、正式な試験のいずれも含む)で学習が向上するとすれば、テストをする最高のタイミングはいつか?

塾や学校でもテストはたくさん行われますよね。もちろん天王寺の塾でも行われます。その最適なタイミングについて研究していた。

それを見つけるため、彼は大規模な実験を計画し、アイオワ州内9都市にあるgの小学校の協力を得ることになった。総勢3605人の小学6年生が被験者だ。

スピッツァーは、小学6年生が読むのに適した600ワードの記事を2種類用意した。記事の内容は学校で宿題に出されてもおかしくないレベルのもので、ピーナッツに関する記事と竹に関する記事だ。各児童にどちらか一方の記事を割り当て、1回読ませた。それから、児童を8グループに分け、その後2カ月にわたってグループごとに何度かテストを実施した。出題するテストの内容は同じにし、5個の選択肢から正解を選ぶ問題を拓問出題した。たとえば、竹の記事を読んだ児童には次のような問題が出題された。

Q.開花期が終わった竹は、一般にどうなりますか?

  • 新芽が出る
  • 根から新たな茎が伸びる
  • 枝が広がり始める
  • 粗皮病(荒川病)が発生する

スピッツァーのこの実験は、たぶんいまでも、抜き打ちテスト実験としては過去最大の規模で実施されたものだろう。子どもたちには、テストの日程はもちろん、テストがあることすら知らせなかった。テストの日程はグループによって変えた。グループ1の児童には、1回日のテストを記事を読んだ直後に、2回日を翌日に、3回日を3週間後に実施した。グループ6の1回日の後だった。子どもたちが学習する(記事を読む)時間とテストで出題される問題は同じという条件だ。ところが、テストの点数に大きな開きがあり、一つのパターンが明らかになった。2カ月後に最終テストを一斉に実施したところ、記事を読んですぐに1回目のテストを受けたグループ(1週間以内にテストを1回または2回受けたグループ)がもっとも成績がよく、問題の約50パーセントに正解した(彼らは記事を1回しか読んでいないということをお忘れなく)。

対照的に、1回日のテストを2週間以上後に受けたグループの点数は低く、正解率は30パーセントに満力な学習テクニックの一つだと実証するがいいことも明らかにしたのだ。「テストという形で勉強したことをすぐに思い返す。これは、学んだことを記憶にとどまりやすくするのに効果的だ。したがって、テストの回数はもっと増やすべきである」とスピッツアーはまとめた。「自分の知識を確認するテストや正式なテストは学びを高めるツールでもあるので、教え子の学力を測る手段でしかないと思ってはいけない」記憶を保持する力を高める研究をしている者ならば、スピッツァーの発見を自身の研究に大きく関係するものとして受けとめるべきだったのではないか。

では塾や学校で行うテストの最適なタイミングは?

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ここでちょっと、別のコラムで触れたバラードの「レミニセンス」に話を戻そう。「へスペラス号の難破」を教材にした実験に協力した子どもたちは、この詩を一度しか読まなかったが、その後数日にわたって詩を書きだすテストを何度か受けると、後になるほど多くの内容を思いだした。

詩を勉強した(覚えた)日からテストを受ける日までの時間(1日、2日、1週間)に注目してもらいたい。この期間こそまさに、スピッツァーが見つけた記憶の保持にもっとも役立つものだ。ゲイッとスピッッァーの実験から、バラードの実験に協力した子どもたちのテスト結果がどんどんよくなったのは、奇跡でも何でもなく、その前に受けたテストが勉強時間となったからだと実証されたのである。しかし、スピッツァーの研究成果が『The Journal of Educational Psychology」誌に掲載された後も、それを記憶の保持に結びつける者は現れなかった。

これについて、ヘンリー・ローディガー3世と、当時彼と同じワシントン大学にいたジェフリー・カーピックは、2006年に発表したテストがもたらす影響について考察した画期的な論文一つで、「我々には理由を推測することしかできない」と記している。そして、考えられる理由のとして、当時の心理学者の主たる関心の対象がまだ忘却にあったことをあげた。「忘却の働きを測定するという日的においては、繰り返しテストをする行為は混乱の元凶とみなされ、避けたほうがいいとされてきた」。スピッツァーと同時代の心理学者の言葉を借りるなら、彼の発見は忘却という機能を「損なわせた」のだ。

機能を損なわせたのは事実であり、いまもその機能を損なわせている。そして、その忘却を損なわせる行為が思考や成績の改善を誘発するとは、当時は誰も予想しなかった。スピッツァーの研究から30年以上が過ぎてようやく、ゲイツとスピッツァーが見いだしたことの可能性に目を向ける者が現れた。ウィンストン・チャーチルが提出した、染みと不鮮明な箇所があった答案用紙を思いだしてほしい。これはとうてい失敗とは呼べない。たとえ点数がゼロであったとしても、テストを受けたことには意味があると、いまならどの科学者も知っている。

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