受験勉強について

【受験対策】優しい問題をを迅速に解くのが鍵

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やさしい問題がたくさん出たら”タイムショック”方式で行け

 知識を問うだけの単純な問題は、制限時間が短めに設定されています。満点をめざさなくていいから、解ける問題だけリズムに乗って答えていきましょう。
 一つ一つの設問はやさしくても、それが100問以上も並んでいるような試験があります。たいていは基本的な知識を問う問題だから、全体を見渡すまでもなく最初の問題から答えていくことになりますが、こういう設問は時間配分を間違えると思わぬ失敗をする可能性があります。
 というのは、わかっているはずなのに答が浮かばないとか、いま一つ判断に自信がないといった問題がときどき出てくるからです。そこでつい考え込んでしまうと、たちまち時間が足りなくなります。
 そういう場合は、「タイムショック方式」で乗り切るしかありません。とにかくリズムを守って答えていき、つっかえる問題は飛はしでいくことです。最後までひと通り答えることで取りこぼしをなくし、残った時間で空欄の部分を埋めてください。

「1点の差」に敏感になれ、そこで合格・不合格が分かれる!

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 合格最低ラインに達しなかった人はすべて、不合格になります。ということは、たった1点差で明暗が分かれるのです。試験中はこの事実を忘れないでください。
 試験中に「これなら大丈夫だ」と自信をもつ人もいれば、「ダメかもしれない」と自信をなくす人もいます。どちらであっても試験が終わるまでは点数が確定しないのですから、1点でも2点でも上乗せをめざすべきです。
「大丈夫だ」と思っていても、つまらないミスがあるかもしれません。「ダメかもしれない」と思っていても、答を記入していない箇所があります。できたはずの問題も見直しが終わっていません。試験時間が残っているかぎり、やることはたくさんあるのです。
 そこでプラスされた1点が、あなたを合格ラインに届かせることになります。300点満点の200点が合格ラインだとしたら、199点と200点の差はあまりに大きいのです。試験が終了するまで自分の点数はわかりません。
 いま諦めてしまえば199点どまりの可能性もあります。とにかく1点を大切にしてください。

受験には直感も必要!?

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「鉛筆ころがし」の解答にも秘策がある!

 1点の差で合格・不合格が決まるのが試験です。○×式の選択問題を無回答で出すなんてもったいない。瞬間の推理を働かしてズバリ当ててみよう。
 当てずつほうでもなんでも、答を書けるものはとにかく書く。これが合格のための最低ノルマです。答を書かないかぎり得点の可能性はゼロですから、このノルマはあっさりとこなしてしまいましょう。中学生がよくやる鉛筆転がしの発想でいいのです。とくに筆記試験の多くは、多肢選択問題なので答を書けばある確率で点になります。
 ただし、鉛筆転がしにも技術があります。たとえば五者択一問題で「エイヤッ」と選んでも正答確率は5分の1です。「これはないだろう」という選択肢が一つでもわかれば確率は4分の1になります。
 この確率をさらに高める秘誌があります。例文の中の否定的表現や限定的表現、あるいは強調表現に注目することです。たとえば「○○にかぎって」「△△を除いて」とか、「絶対に」「かならず」といった表現です。こういった読んで引っかかる表現にはなんらかの意図がありますから、そこを取捨選択の材料にしてください。そして「エイヤッ!」です。

土壇場の直感は当たる! 考えすぎると間違える!

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 試験に弱い人は考えすぎて間違えます。あとで「ああ、やっばり最初の答でよかったんだ」と悔やんでもあとの祭りです。
 択一問題で勝つもう一つの秘訣は、最初に浮かんできた答に従うことです。
 たとえば○×式でも選択問題でも、「これって×じゃないかな」とか「イが正解かなあ」と直感で思いつくときがあります。でもその理由を自分で説明できません。
 この状態は「答がわからない」状態ですが、○×式や選択問題は当てずっほうでも答を記入しないと損です。残った時間でとにかく答を書き込みます。
 そのとき考えすぎると失敗する可能性が高いのです。たとえば、「さっきはイだと思ったけど、どうせわからないのだから、少しでも正解に近そうな答を書いておこう」といった考え方をして、結局、間違えてしまいます。なぜそうなるかというと、長く勉強してきて頭のどこかに引っかかっている記憶があり、それが直感を生み出しているケースが多いからです。土壇場では集中力も研ぎ澄まされていますから、直感信じるべしです。

【受験対策】問題を見極めよう!

リアップジェット1ヵ月使用してみたけど効果はリアップX5・ロゲインと変わらない!

「捨て問題」を見極めるのも実力のうち

 くれぐれも満点をめざさないでください。「取れたら儲けもの」くらいの気持ちでいいです。満点をめざす人には思わぬ落とし穴が待ちかまえています。
 何度も書いてきたことですが、ほとんどの試験は6割から7割の得点があれば合格します。ということは、10問の中に1問や2問、解けない問題があってもそれ以外をしっかり解けば合格できるのです。
 満点をめざしてしまうと、この解けない問題やむずかしい問題に引っかかってしまい、そこで大幅に時間を取られます。すると「まずい」と思いますから、解けるはずの問題に向き合ったときも冷静さを失ってしまうのです。本番でガタガタになるのはこういうケースなのです。
 したがって問題をざっと見渡して、「これは解けない」と思ったら捨ででしまうこと。それによって時間的な余裕が生まれますから、残りの問題のミスがなくなります。最後の最後で余った時間があれば、ダメもとで答案を埋めればいいのです。

問題用紙はいくら汚しても不合格にならない!

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 試験でいちばん悔いが残るのは不注意によるミスです。とくに設問早トチリだけは絶対に避けてください。問題用紙にどんどんアンダーラインを引いてチェックしましょう。
 過去問や練習問題で解いたのとよく似た問題が出ることがあります。すると「これは解けるぞ」とニンマリしてしまいますが、かならず設問内容をチェックしてください。「正しいものを選べ」ではなく、「誤りを選べ」とか「正しいものを三つ選べ」とつった設問がしばしばあるからです。
 設間のチェックはポイント部分にアンダーラインを引くのがいちばん確実です。どんな解答を求めているのか、落ち着いて設問を読み「ここが注意だ」と思う部分に等記用具ではっきりと印をつけてください。問題文があって設問がある場合には、問題文のポイントと思われる部分にアンダーラインを引きます。五者択一のような問題でも、ほかの設問と違う用語や解釈の部分にアンダーラインを引きます。
 これで問題用紙は書き込みだらけになりますが、自分が読んで解答を絞りやすくなっていればそれでいいのです。

大学受験1週間前の受験対策!!

受験前は風邪をひかない

受験前は風邪をひかない

試験直前に風邪を引く人はいない!

 緊張感は「免疫力」を高めます。

風邪を引いたり体調を崩すのは、本番の試験が終わって気が緩んだときというのが圧倒的に多いのです。

 直前の猛勉強で「体調を崩したら……」という心配はわかりますが、あまり神経質になることはありません。

気が張っているときには多少の無理も乗り越えてしまいます。

 コンディションに気を遣いすぎると、どうしても勉強にセーブがかかります。

それが逆に気の緩みを生み出したり、余計な不安を抱かせたりして体調を崩すことすらあります。

むしろテンションを高めて勉強に打ち込み、「風邪なんか引くもんか!」と気を張って乗り切ってください。

 ただし会社を休んで勉強に打ち込む場合でも、本番に備えて朝型の生活リズムを守るように心がけてください。

夜更かししても朝は6時に起きるということです。

睡眠時間が足りない場合は、夕食のあとで1時間ほど仮眠するのも効果的です。

本番の試験時間に合わせて机に向かうこと

受験と同じ時間に勉強
 直前の勉強は、何がなんでも本番の試験時間に合わせてください。

150分の試験なら150分で過去問をチェックして時間感覚をつかみましょう。

「過去問サンドイッチ法」で実戦的な勉強を繰り返し、模擬試験も受けていれば、本番の試験の時間感覚は身についているはずです。

それでも仕上げのつもりで、この時期は勉強の時間を試験の時間に合わせるトレーニングも大事になってきます。

 なぜなら資格試験は時間との戦いになるケースが多いからです。

たとえばわたしが臨床心理士の試験を受けたときに、150分の制限時間で100問解くという問題が出ました。

すべて五者択一の問題ですから最初は「楽勝だ」と思ったのですが、実際にやってみると危うく時間切れになりそうでした。

 これは問題の「見切り」がまずくて時間を食ってしまったせいですが、そういった本番でのスピード感覚も取り戻しておいたほうがいいです。

直前の猛勉強はつい、時間のことが頭から抜けてしまうからです。

本番に強くなる大学受験1週間前の習慣

受験前の追い込み

試験前1週間はつめ込めるだけつめ込め!

 本番の試験が近づけば、どうせ気持ちは落ち着きません。

そういうときは悪あがきしてつめ込むだけつめ込んでください。

直前には驚異的な集中力が生まれます!

「試験前にはコンディションを整えよう」とか「じたばたしないでいつものペースを守ろう」と教える受験対策本もありますが、わたしは逆です。

それができる人はよほど仕上がりが早くて自信のある人にかぎられますし、そういう人でも気を緩めてしまうと1週間で学習の記憶が失われることだってあります。

 ほとんどの人は不安や焦りを感じるはずですから、それを忘れるためにも勉強に打ち込んだほうがいいのです。

1週間でこの数ヶ月から1年の間に勉強したことを総ざらいするつもりで、それこそ頭につめ込むだけつめ込んでみてください。

復習ですからスピードも上がります。

 そして社会人なら、(可能なら)有給休暇を取って勉強に打ち込んでください。

これはぜひ勧めます。それだけの爆発力が直前の1週間には秘められています。

1週間のがんばりでもこの時期は「本物の実力」がつく

受験勉強実力
「付け焼刃の勉強では実力がつかない」とか「勝負はもうついている」といった考え方は間違いです。

試験直前の1週間こそ実力を伸ばす最大のチャンス。

 受験勉強はしばしば、本番での大逆転や奇跡の合格劇を生み出しますが、それを成しとげた本人は「実力」で合格したと思っています。

 これはまったくその通りで、大逆転だの奇跡だのと騒ぐのは周囲の人間だけです。

直前の猛勉強がいかに飛躍的な実力アップを成しとげさせてくれたか、本人がいちばんよこう知っているのです。

 試験直前は否が応でも集中力がアップします。

それまでの長い蓄積がありますから、記憶力も理解力も数倍の力を発揮します。

まさに”勉強マシン”と化してしまうのです。

 そこでもしこの時期に、勉強に打ち込めば1週間で2ヶ月分の成果を上げることも十分に可能になってきます。

自分の実力がグングンと伸びていることも実感できますから、闘志を秘めて本番に挑むことができるのです。

受験勉強中にやって見てほしいこと

受験勉強の合間

勉強の合間、家の中をウロウロする効用

 手の届くところにあれこれ置かないでください。

勉強の集中を妨げるものは、たとえパソコンであっても机には要りません。

やりたくなったウロウロ歩けばいいのです。

 ように整えるのは結構ですが、たとえワンルームに住む人であっても、机の周辺だけは勉強に集中できるようにしてください。

読みかけの小説や雑誌はもちろん、ノートパソコンだって大学の受験勉強には不要です。

 勉強に飽きたり集中できないときは、机を離れて雑誌や本を手に取ったり、キッチンでお茶をいれたり、テレビの前でくつろげばいいのです。

 これは家族がいても同じです。

テレビは居間で観る、雑誌はソファーに寝転んで読む、お茶はダイニングのテーブルで飲むといった具合に、休息する空間と勉強する間をはっきり区別してください。

そのために家の中をウロウロすることになりますが、時間に対する意識はそのほうが高まります。

「さあ、一息入れよう」「さあ、勉強しなくちゃ」という切り替えができるからです。

 いわずもがなのことですが、大学受験生が自分の部屋にテレビを置いたり、手の届くとろに雑誌を置くのも勉強の妨げになります。

本人は時間を節約したつもりでも、どっちつかずのムダ時間が増えるだけなのです。

夜更かしが性に合うならそれでいい

夜更かしして受験勉強
 人にはそれぞれ生活リズムがあります。

家族が寝静まった深夜こそ勉強できるというのなら、思う存分夜更かししても心配ありません。

 ここまで、まとまった時間の勉強は早起きして朝に実行するように勧めてきました。

もちろんこれは一般的な時間活用です。

早朝のほうが何かとメリットが多いからです。

 けれどもなかには深夜の勉強が自分には合っているという人もいるはずです。

帰宅が少しぐらい遅くなっても、お風呂に入って疲れを取ったあとの時間がいちばん集中できるという人です。

 そういう人は、それが自分のリズムなのですからいままで通り実行してかまいません。

要は最低6時間以上の睡眠時間さえ確保すればいいのです。

ただしその場合でも、復習の時間だけは確保してください。

 の強に取りかかる前に前日の復習をすませたり、土曜日はその週の復習をひと通りやっておくことです。

 それさえ実行できれば、深夜の勉強を「これでは記憶に残らないのか」と不安になる必要はありません。

「時間はあなたの意識の中にしかない」と知れ

受験勉強に充てる時間
 時計を見れば時刻はわかります。

何分たったか、あと何分あるかも針の動きや数字でわかります。

でもそれだけです。流れる時間を有効に活かすのはあなたの意識だけです。

 このパートの最後に時間管理の基本を述べます。とても重純なことです。

 時間は姿かたちがありません。したがって、自分がしっかりと意識しないかぎり、見えないままどこかに消えていきます。

 そのかわり、しっかりと意識すれば確実に自分のものにできます。

日常生活の一こま一こまにかかる時間を意識するだけで、どこに消えたかわからない時間はずいぶん減るはずです。

 それからさまざまな戦略が立てやすくなります。

勉強でいえば、その時間に何ができるかがわかります。

遊ぶ場合や休む場合でも、戦略的な時間の使い方ができるようになります。

 時間を意識しない人は、そういったすべてのことが「ときの流れるまま」になってしまいます。

勉強は時間を意識できる人でなければ取り組めないということです。

大学受験勉強を始めるあなたへ。心がけてほしい習慣

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目が覚めたらグズグズしないですぐ起きる

朝は1日の始まりです。ここでムダ時間をつくるようでは、その日1日の時間感覚がルーズになってしまいます。

とにかくすぐ布団から出てください。

目覚ましを10分前にセットする人がいます。

用心のためというより、目が覚めても少しグズグズしていたいからです。

気持ちはわかりますが、1日のスタートにそういう時間をもち込んでしまうと勢いが削がれます。

時間感覚もいままでと同じようにルーズになってします。

目覚ましは起きる時刻にセットして、ベルが鳴ったらすぐに布団を出てください。

どんなに眠くても顔を洗ったり熱いコーヒーを飲んだり、軽い体操をするだけで目は覚めます。

5時10分前にセットしていたらそこで起きてしまえば、5時には机に向かえるのです。

すると自信が湧いてきます。「きょうはこの調子で密度の濃い時間をもてそうだ」と思うからです。

この自信こそが、朝の勉強の最大の効果といってもいいでしょう。

「できそうならやる」は甘くていい訳の多い考え方!

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 通勤・通学電車の中の勉強は、「やる」か「やらない」かをはっきりさせてください。

「できそうならやる」と考えると、1日の勉強時間が曖昧になってしまいます。

 毎朝、通勤や通学に30分や1時間はかかるはずですから、この時間を勉強に当てられないかと考える人は多いと思います。

けれども混雑した車内で、雑音や他人の目を気にかけずに勉強に集中するのはむずかしいことです。

 まして社会人の場合は、出社してから仕事のスタートをいかに素早く切れるかが大事ですから、わたしは基本的には混雑した車内での勉強は勧めません。

1日のスケジュールを確認したり、思いついたことを携帯電話にメモしたり、あるいは車内の広告や雑誌の見出しを眺めている時間にしてかまわないと思っています。

 もし勉強に当てたいのでしたら、はっきり「やる」と決めてください。

そのためには少しでも空いている各駅停車を利用したり、カードをつくって他人の目も気にしないで読み込んだりといった努力は最低限必要です。

中途半端な気持ちは自分をごまかすだけです。

毎日の”勉強を始めるタイミング”は○○!

受験勉強は今すぐやる

「9時になったら始めよう」はバツ!
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 勉強は「いまやる」、「すぐやる」が原則です。
切りのいい時間にこだわるクセがつくと、毎日、たくさんのムダ時間ができてしまいます。

 テレビを観る、お茶を飲む、雑誌をめくる、なんでもいいですが一息つく時間は必要です。

 でも一息ついて、時計を見ますね。

たとえば観たい番組が終わって時計を見ると8時50分すぎです。そのときどうしますか?

「9時になったら勉強しよう」と考えますね。

「あと10分だから、それまで一休みしよう」と考えてしまいます。

 でも9時から始まる番組をつい観てしまったり、お茶を飲んでいるときには「もう1杯だけ」と新しいお茶をいれたり、

雑誌もページをめくっているうちにグルメ記事を読み込んだり、気がつけば9時をとっくにすぎていることはしばしばあります。

 すると「9時半まで」と考え直します。

それだけでもう40分のムダ時間がすぎるのです。

毎日、そういう時間が積み重ねられています。

勉強には片手間でできる部分がある

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 スパゲッティを如でている時間に英単語を暗記する主婦がいます。

トイレの壁に世界地図を張って社会科の復習をする中学生もいます。

 机に向かって1時間我慢するだけが勉強ではありません。

とくに「覚える」「復習する」といった勉強は、短い時間に何度も繰り返したほうが頭に残りますから、何かの待ち時間や片手間でもできることがあります。

 たとえば仕事の待ち合わせには早めに着くようにして15分を暗記や復習に当てる。

昼休みの中の15分を朝の勉強の復習に当てる。

自宅でも食事と入浴の合間の30分で問題集を1ページやってみる。

見たいテレビが始まるまでの15分で暗記カードをめくる。

そういった細切れの時間にやることを決めておくと、1日で1時間程度の勉強時間は誰でもつくり出せるはずです。

 その場合のポイントは、前もって何をやるか決めておくことです。

15分、30分の勉強メニューを考えてみてください。

 たとえば受験生でしたら、英語の長文問題のほとんどが15分以内で大筋を把握しなければいけません。

覚えていない単語を辞書で調べる時間もふくめて、15分あれば長文対策の勉強だってできるのです。

大学受験勉強のコツを伝授!!この習慣を身につけよう!

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月単位の復習で記憶を定着させよう

 学習の記憶は1ヶ月放っておくと忘れられてしまいます。

最後の2ヶ月で総復習する前に、月単位の復習を心がけてください。

 月曜から金曜まで働き、土日は休みという社会人のリズムはどうしても週単位になってしまいます。

これは受験生でもそうだと思います。

 勉強も同じで、1週間を5日と考えて学習計画を立てた場合、それが順調に進んでも予定通りにいかなくても、たちまち1ヶ月がすぎ去ってしまいます。

 ところが人間の記憶というのは、学習したことでも1ヶ月放置しておくと忘れられてしまうことが多いのです。

 そこで、月の最後の週はその1ヶ月に勉強したことの復習に当てる日をつくってください。

だいたい3、4日もあれば十分です。ちょうど月末というのは慌しい時期ですから、疲労感も手伝って勉強の効率が落ちてきます。

そこを復習タイムに当てるというのは理にかなっていることです。

勉強している机は片づけなくていい

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 勉強には「心理的な連続性」が大事。

机をきちんと片づけてしまうと、次の勉強に取りかかるときにこの連続性が失われてしまいます。

 たとえば夜に1時間勉強して翌朝も1時間勉強という計画を立てたとします。

問題を解く、参考書を読むといった勉強はページごとに区切りをつけてもずっと連続した勉強になりますから、そのつど机を片づけてしまうと、取っかかりが悪くなります。

 朝しか勉強しない、夜しか勉強しないという場合も同じで、丸1日たって参考書や問題集を広げるのは時間のムダだし、勉強に集中するまでに時間がかかります。

 これが職場の机の場合には、整理整とんのできない人間と思われるかもしれませんが、自宅の机ですから誰に迷惑がかかるわけでもありません。

 もし、凡帳面な性格で机の散らかっているのがイヤだというのでしたら、段ボール箱でも机の下に置いて、勉強中の参考書や問題集、ノート類などをひとまとめにして放り込んでもいいでしょう。

 とにかくすぐに取りかかれる態勢をつくっておくことです。

日単位ならムラがある勉強時間でOK!

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日によってムラのある勉強法でいい

 毎日、一定時間の勉強を続けようと思えば飽きても効率が悪くても机にしがみつくことになります。

グンと加速する日と、軽く流す日を交えていいのです。

 1週間の中には仕事も早く終わって観たいテレビもなく、勉強にうってつけの日というのがあるものです。

逆に会議や残業で帰宅が深夜になる日もあるでしょう。そういったメリハリを勉強時間に活かしてください。

やれるときには「さあ、きょうは一気に進めるぞ」と気合を入れてふだんの3倍、4倍の勉強量に挑戦してみてください。

 週に1日でもそういう日をつくると、自分の勉強に自信が生まれます。

たとえ予定通りに進まない日があっても、挽回できると思うからです。

「終盤になったらこういう追い込みをすればいいんだ」と考えることで、長い勉強期間にも不安はなくなります。

 しかもこういう1日をつくると、土日がグンと楽になります。

予備日として空けておいた土曜日に1週間の復習をすることもできますし、家族や友人とゆっくり出かけることだってできます。

それが翌週の「さあ、やるぞ」という1日をつくり出してくれるのです。

1年を10ヶ月として大きな計画を立てよ

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 余裕をもたせるのは長い勉強計画でも同じです。

かりに試験日まで1年あるのでしたら、年間計画は10で割って予定を立ててください。

 1年間にやるべき受験勉強は「過去問サンドイッチ」でした。

問題集や参考書をそろえたら、それを12ヶ月ではなく10ヶ月で仕上げる計画にしてください。

あれもこれと欲張らずに、10ヶ月に割りふってさらに1週間単位の分量を確認し、「これぐらいならできる」という範囲に収めます。

もちろん、最初の1ヶ月で軌道修正するのはかまいません。

多すぎると思ったら問題集を絞り込んだり、もっとできると思ったらもう1冊追加してもいいでしょう。

 10か月でひと通り終えると、2か月残ります。この期間が総復習と試験対策です。

これまでにも説明したように、課題科目のやり残しがあったら徹底的に追い込み勉強をしてください。

総復習では出題傾向の高い分野から重点的に取り組んでください。

すでに基礎ができていれば勉強のスピードは確実にアップしているはずです。