【塾コラム】知らないことをテストする 「事前テスト」

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テスト
この記事は少し気楽に読んでほしいと思います。天王寺で働く塾講師として知識を増やす方法を書いています。

何かの手違いで、新学期の初日に期末試験の問題を手に入れてしまったらどうする?教師の誤送信により、あなたのメールボックスに問題が送られてきたと想像してみてほしい。問題が手元にあると、どんな影響が生まれるだろう?期末試験に向けた勉強の助けとなるだろうか?

もちろん、助けとなるだろう。問題を注意深く読めば、何に気を配り、何をノートにとればいいのかがわかる。授業中は、試験問題に関係することを教師が口にするたびに耳が反応する。凡帳面な性格であれば、期末試験までに全問題の正解を暗記してしまう。そうして期末試験の当日、誰よりも先に回答を終え、Aの成績を確信しながら悠々と教室を出る。

当然、これは不正行為である。では、新学期の初日、期末試験とまったく同じ問題ではないが、その学期で習うことを包括的網羅した総合テストを受けた場合はどうか?いい点数がとれないのは確かだろう。1問も理できないかもしれない。とはいえ、先ほど紹介したテストの実施のことを思えば、テストを受るという経験によって、翌日からの授業に対する姿勢が変わる可能性がある。いう考えから、テストを実施する効果として、新たに「事前テストの実施」が提唱される。

効率よく記憶する方法!

効率よく記憶
さまざまな実験を通じてあることに気がよっては、記憶を検索して失敗しても(つまりは答えを間違っても)、単なる失敗で。失敗どころか、検索を試みたことによって考え方に変化が生じ、問題に含まれる情報が保存される。テストの種類にもよるが、選択形式の場合はとくに、答えを間違うことが学習となる。この学習効果は、回答後すぐに正解を教わったときにとくに顕著となる。要するに、「間違った推測」をすることで、次のテストでその問題もしくはそれに関係する問題に正解する確率が増すのだ。

ずいぶん漠然とした話だと思うかもしれない。自分の知らないことをいきなりテストとして出題され、間違った回答をするーこう言われると、有効な学習手法というよりも、やる気を失いがいちばんだ。試すとは、自分自身にテストするという意味だ。テストの内容は、あなたがよく知らないことであれば何でもいいし、短いテストでかまわない。私はアフリカ諸国の首都をよく知らないので、それを例に話を進めよう。アフリカの国を選び、友人に5択形式でそれらの首都を答える問題を作ってもらう。

1問につき、考える時間は  10秒。1問解くたびに、友人に正解を教えてもらう。手順はこれでわかったと思う。それでは、携帯電話やノートパソコンは脇に置いてやってみよう。問題の例をいくつかあげておく。

記憶のテストの例題

Q.ボツワナの首都は?
(友人「正解はハボローネ」)

Q.ガーナの首都は?
●ウアンボ
●ベニン
●アクラ
●クマシ
(友人「正解はアクラ」)

Q.レソトの首都は?
●ルサカ
●ジュバ
●マセル
●コトヌー
●ンジャメナ
(友人「正解はマセル」)

アフリカ

こういう問題を10問作るのだ。そして、テストをして答えを想像してみよう。あなたも私と同じでアフリカ諸国の首都に詳しくないなら、ほとんどの答えを間違ったはずだ。このテストを受けたことで、10の首都に関する知識は向上したのか?もちろんだ。何しろ、問題に答えるたびに、友人から答えを教えてもらったのだ。知識が向上して当然だ。
実験はこれで終わりではない。これは、事前にテストを実施する実験の第1段階にすぎない。
第2段階は、従来の勉強の仕方で勉強する。この段階に進むため、あまりよく知らない国をさらにもう10選ぶ。そして、首都とあわせて書きだした表を作り、それを覚える。ナイジェリアーア
アプジャ、エリトリアーアスマラ、ガンビアーバンジュール、という具合だ。

覚えるのにかける時間は、5択問題を解いた時間と同じにする。
これで、アフリカの国の首都を覚えたことになる。最初の半分は、事前に勉強することなく5択の問題に答えるという形で勉強した。

そして残りの半分は、見て覚えるという昔ながらの方法で勉強した。次は、最初の10国と残りの国の知識の比較だ。
翌日になったら、すべての首都を5択問題でテストする。テストを終えたら、最初の半分と残りの半分で結果を比較する。ほとんどの人は、最初に覚えた国の問題で、高い点数をとる。

自分で答えを推測した後に正解を聞くやり方で覚えたほうだ。心理学用語を使った言い方をするなら、「検索の失敗が学習を促進し、その後のテストでの検索で成功する確率を高めた」ということだ。

シンプルな言い方をするなら、「答えを推測したおかげで、勉強して覚えるときよりも覚えたいという意識が強く働き、正しい答えがより深く脳に刻み込まれた」となる。さらにシンプルに表すなら、事前テストを実施することで、いつもの勉強とは違う形で情報が脳に伝わったと言える。

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