問題集のレベルは、「ちょっとむずかしい」くらいがちょうどいい。すぐに解けるのはやさしすぎます。解答を読んでも理解できないようではむずかしすぎます。
書店にはたくさんの問題集が並んでいます。
解答を読んで「なるほど」と思える問題集を選ぶ
受験や標準テストをめざす人は、その中から自分に合った問題集を探さなければいけませんが、パラパラとめくってみて現時点で解けそうもない問題が並んでいる問題集は買わないほうがいいでしょう。これは参考書と同じです。
かといってかんたんすぎる問題集も困ります。受験勉強はかぎられた時間内で合格圏に入れる勉強をするのですから、問題集1冊でもそれを解くことで自分の力が伸びなければ意味がないのです。
そこで、「少しむずかしいけど答や解説を読めばわかる」というレベルの問題集を選んでください。これは自分の理解力で対応できるということです。1冊解くことで着実に力を伸ばすことができます。
塾に問題集を持って行くときも、この方法で選んだものを持って行くようにしてください。
大学受験では「やり残した分野」が出がち
本番の試験では「ああ、この分野まで手が回らなかった」という問題がしばしば出ます。やり残しをつくらない勉強計画を立てましょう。
受験勉強には苦手科目と課題科目があります。
苦手科目は時間をかけて勉強してもなかなか成果が出ませんが、課題科目はこれまでやっていなかったから、できない科目なのでとにかくひと通り勉強しなければいけません。
ところが苦手科目に時間を取られすぎると、本番までに課題科目のやり残しができてしまいます。あるいは完ぺきを期してあまりていねいに勉強しすぎても時間が足りなくなり、課題科目が終わらないということもあります。
たとえば大学受験の世界史や日本史など、古代からコツコツ勉強して近代や近世まで仕上げたのに、そこで時間切れになってしまい、本番では現代史の分野からたくさん問題が出てガックリするという例はよくあります。
これは勉強のペース配分を間違えたということです。配点を考えれば、苦手科目に時間を取られるより、やり残しをつくらない学習計画こそ大事になってきます。
勉強は本来、「平日」にするもの
土日に勉強の計画をつめ込むと、それだけ平日は勉強しなくなります。しかも1週間たてば記憶も薄れます。あくまで平日中心の勉強計画を立ててください。
平日は帰宅が遅くなったり、疲れて勉強どころではないと思うかもしれません。
でもそれなら早朝の時間活用や日中の細切れ時間の活用を考えてください。1日の中には「この時間だって勉強できるぞ」と思える時間がいくつもちりばめられています。
「土日にまとめて勉強しよう」と思うと、平日の時間管理がどんどんルーズになってしまいます。
それにいくら計画を立ててもその通りにいかないのが勉強です。遅れた分は土曜日に取り戻すとしても、日曜日は完全にオフと決めてストレスを発散させなければ、長丁場は乗り切れません。
平日の中に勉強時間をつくり出せる人が、結果として土日を自由に活用することができます。スケジュールに余裕が生まれるのです。
平日学校が終わった後に塾に行くのが効果がありそうですね。