勉強して大学受験に成功するためには、学校だけでなく塾などに通い、効果的な勉強方法で日々の努力を積み重ねていくしかありません。
ですがたとえがむしゃらに頑張ってもなかなか身につかないこともあります。1万時間10万時間勉強したとしても、それよりも短時間行った効率の良い勉強方法にかなわないことだってあります。
最近の研究では、短時間でもしっかりと覚えられる効果的な勉強方法が明らかになっています。
このページでは、そんな効果的な間隔型学習についてご紹介したいと思います。
今までの「集中型学習」は効果が薄い?
受験生のほとんどの方は、反復を何度も繰り返すことで記憶すると思い込んでいます。もちろん反復学習も大切です。これを集中型学習と言われています。
日本ではこの集中型学習にとても固執していると思います。学校の先生もスポーツトレーナーもみんなが「反復が大切!」と声を揃えて言います。反復を繰り返す「集中型学習」に効果はないとは言えませんが、ピーター・ブラウンという人の研究では、素早く知識を獲得するためには、「間隔型学習」が大切であると言われています。
テストの前日に一夜漬けで勉強した方はたくさんいると思います。これは集中型学習の典型ですが、この学習方法は学習した内容を忘れやすいというデメリットがあります。
その反面間隔型学習は、勉強を一定間隔で行うことで集中型学習よりも短い時間で、より多くのことを覚えられると言われています。
間隔型学習とは
間隔型学習とは、毎日続けて反復するのではなく、数日間隔をあける学習方法のことを言います。
ある研究では間隔型学習の効果を実証する実験が行われました。4日間の授業カリキュラムをAのグループでは毎日行い4日で終わらせました。Bのグループでは一週間かけて4日分の授業を間隔をあけて行いました。
1ヶ月後にテストを行った結果、Aのグループでは授業の内容をほとんど覚えていませんでしたが、Bのグループでは優れた成績を収めたそうです。
なぜ間隔学習が効果的かというと、これは脳科学の理論に基づいた学習方法だからです。簡単にいうと、一気に詰め込んだ知識は忘れやすく、時間をかけて学習した知識は忘れにくいということになります。
一度学習して、そのまま間隔をあけるとすぐに忘れてしまいますよね。間隔学習はあえて一度学習したことを忘れているのです。間隔をあけて一度忘れた知識を頭の中で再検索することで、知識は長期記憶に埋め込みやすくなります。
もちろん間隔学習を行う場合、間隔をあけるタイミングでは何もしなくて良いわけではありません。別の教科の学習をするようにしましょう。