大学模試はドキドキ、ワクワク、受験勉強には最高の刺激になる
大学模試は設問形式や時間が本番と同じに設定されています。しかも合格をめざす人間が大勢集まってきます。こんな刺激的な体験はないと考えてください。
たとえば地方に住んで一人で勉強している人は、出費はかさみますが可能なかぎり大都市での模試を受けることを勧めます。会場で出題傾向などの最新情報を知ることができます。同じように勉強している人たちに囲まれると大学受験の現実感が湧いてきます。本番の試験の時間配分がわかります。
こういった体験はすべて、仕事と両立させながら勉強している社会人にはいい刺激になります。一度でも大学模試を受けると、結果はどうあれ「やるしかないぞ」といっ意欲も強まってきます。
しかも模試に出た問題は、きちんと解説を読んで復習することでより強く記憶されます。自分の弱点がはっきりしてきますから、参考書や問題集で勉強する場合にも範囲を絞って集中できます。
おカネをかけた分は十分に取り戻せるのが模擬試験なのです。受けるkとを勧めています。
単純ミスを気にしない人は、不合格!
試験は結果がすべてです。わからなくて解けない問題も、単純ミスで間違えた問題も得点できなかったという意味ではまったく同じことです。
模試でも問題集を解く場合でも、単純ミスを「できたこと」にする人がときどきいます。「不注意なんだから気にしなくていい。落ち着いてやればできたんだから」と考えるのです。
でもそんな考えは本番では通用しません。できるはずのことができないというのはエラーですが、エラーした人間が負けるのは大学受験でもスポーツでも同じ。
そこで単純ミスを軽視しない勉強を心がけてください。自分がなぜミスを犯したのか、その原因を考えて対策を立てることです。
たとえば問題文をきちんと読まないクセがあるとわかったら、問題集を解くときか設問にアンダーラインを引いてポイントを確認しましょう。単語のスペルや計算ミス、用語の記憶違いが原因なら、繰り返しチェックし直して同じ間違いを犯さないようにしてください。
受験勉強は「過去問サンドイッチ」方式を勧めたい
合格点を取る勉強と割り切ればやり方もシンプルになります。過去問を解く→弱点に重点を置いて勉強する→また過去問を解く。この繰り返しでいいのです。
大学受験勉強に「奇策」はありません。
ただし「愚策」はあります。テキストや参考書を隅から隅まで理解しようとするのは愚策です。実力に合わない問題集を解くのも愚策です。
では正しい勉強法は何か? 最短距離で合格点をクリアする勉強法です。
それにはわたしが「過去問サンドイッチ」と名づけた方法がいちばんシンプルで、効率的になってきます。シンプルですから説明もかんたんです。
まず過去問を3年分くらい解いてみます。間違いの多かった分野や科目を抜き出し、その部分を参考書やテキストに戻って周辺知識を理解する勉強に切り替えます。
ひと通り終わったら、さらに過去問を3年分くらい解いてみる。この繰り返しです。実力が備わるまでは1年分ずつでもいいです。迷いを捨ててシンプルな勉強法に徹することです。