「9時になったら始めよう」はバツ!
勉強は「いまやる」、「すぐやる」が原則です。
切りのいい時間にこだわるクセがつくと、毎日、たくさんのムダ時間ができてしまいます。
テレビを観る、お茶を飲む、雑誌をめくる、なんでもいいですが一息つく時間は必要です。
でも一息ついて、時計を見ますね。
たとえば観たい番組が終わって時計を見ると8時50分すぎです。そのときどうしますか?
「9時になったら勉強しよう」と考えますね。
「あと10分だから、それまで一休みしよう」と考えてしまいます。
でも9時から始まる番組をつい観てしまったり、お茶を飲んでいるときには「もう1杯だけ」と新しいお茶をいれたり、
雑誌もページをめくっているうちにグルメ記事を読み込んだり、気がつけば9時をとっくにすぎていることはしばしばあります。
すると「9時半まで」と考え直します。
それだけでもう40分のムダ時間がすぎるのです。
毎日、そういう時間が積み重ねられています。
勉強には片手間でできる部分がある
スパゲッティを如でている時間に英単語を暗記する主婦がいます。
トイレの壁に世界地図を張って社会科の復習をする中学生もいます。
机に向かって1時間我慢するだけが勉強ではありません。
とくに「覚える」「復習する」といった勉強は、短い時間に何度も繰り返したほうが頭に残りますから、何かの待ち時間や片手間でもできることがあります。
たとえば仕事の待ち合わせには早めに着くようにして15分を暗記や復習に当てる。
昼休みの中の15分を朝の勉強の復習に当てる。
自宅でも食事と入浴の合間の30分で問題集を1ページやってみる。
見たいテレビが始まるまでの15分で暗記カードをめくる。
そういった細切れの時間にやることを決めておくと、1日で1時間程度の勉強時間は誰でもつくり出せるはずです。
その場合のポイントは、前もって何をやるか決めておくことです。
15分、30分の勉強メニューを考えてみてください。
たとえば受験生でしたら、英語の長文問題のほとんどが15分以内で大筋を把握しなければいけません。
覚えていない単語を辞書で調べる時間もふくめて、15分あれば長文対策の勉強だってできるのです。