勉強は気分に左右されます。いくらその気になっても勉強に手のつかない環境では長続きしません。まず「かたち」から入るというのは大事なことです。
大人の場合、自分専用の勉強部屋や書斎をもっている人は恵まれていますが、そうでない人でも工夫次第で勉強コーナーはつくれます。
スペースは狭くても、そこで机に向かえば気分が出てくる環境は大切です。
たとえば早朝に時間をずらすことで、ふだんは家族が集まる居間のコーナーを自分の勉強空間につくり変えることだってできます。
そこに参考書や問題集、専門書や辞書を並べ、ツールもそろえて座るだけで気分が出てくるようにしてください。
それから「絶対合格!」とか「目標突破!」「初志貫徹!」といったいかにも受験生向けの標語も有効です。
危機感や切実な気持ちが、失いかけた集中力を取り戻してくれるからです。
「標語や張り紙なんて子どもみたいで格好悪い」と思うかもしれませんが、勉強するときの気分は大人も子どもも同じなのです。
オンライン家庭教師は「勉強の妨げを排除」を教えています。
勉強を妨げるものの一つに、人間関係があります。「なるようにしかならない」とか「世渡りがうまけりゃいい」と考える人間とつき合うと、こちらまで流されてしまいます。
「大人なんだから誰とつき合おうが関係ない」と思うかもしれませんが、自分で勉強しようと考えたときには身のまわりの人間関係は大切になってきます。
理想は同じような日標をもって勉強している仲間とつき合うことですが、それがかなわない場合でも勉強することに興味や理解を示す人間とつき合ってください。
読んで面白かった本の感想や勉強法のことなどを、リラックスしながら話し合える友人なら最高です。
このことは大学受験生にもあてはまります。
そして不思議なもので、勉強をし始めると自然に勉強している人間に出会います。書店の専門書のコーナーで先輩に会ったり、同僚のデスクの片隅に読みたい本が置いてあったりするからです。
勉強している人間は向上心を失っていません。そういう相手となら、遊びをつき合っても楽しい時間をすごせるはずです。
「ただの物知り」で終わったら意味なし
勉強は自分の得になるから続けられます。
「好きだから」という理由だけでは飽きてしまえばおしまいで、物知りにはなれても得することは何もありません。
たとえば心理学が好きで、ユングやフロイトの理論をどんなに勉強しても、「すごいねえ」とか「よく知ってるねえ」と感心されるだけです。
それが仕事に直接結びつかない分野の勉強だとしたら、ただの自己満足で終わってしまいます。
でももし、すでに大卒の資格をもっている人が編入学して心理学コースを学べば、精神保健福祉士の受験資格が得られます。
大学院に入学して学べば臨床心理士の受験資格も得られます。
それに合格すればもう、ただの「心理学オタク」や物知りではなくなります。
好きなことが自分の仕事や収入に結びつくのです。
どんな勉強でもそうです。「好きだから」という理由でコツコツ続けるだけでなく、できるだけ「得になること」をめざすこと。
それによって明確な日標が生まれ、モチベーションがアップします。
オンライン家庭教師だけでなく、塾でも学校でもそういった仲間に出会うことが大切です。
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