試験日までに時間が足りないとか、勉強が間に合わないかもしれないという不安は誰にでもあります。そこで諦めた人から落ちていくと考えてください。
どういう受験であれ、まず一発合格をめざすこと。
そのための技術や心がまえはこの本で説明していきますが、大前提として、あなた自身に「絶対合格するぞ!」という気持ちがなければいけません。
もし「今年はダメでも」と思ってしまうと、毎日の勉強に緊張感や集中力が欠けてきます。
いい訳も入り込んでくるでしょう。実際に不合格になったとしても、「どうせ腕試しのつもりだったんだ」と自分に弁解できます。
かりに次回の大学入試をめざして受験勉強を再開し、それなりの力がついたとしても、合格できる保証はありません。
むしろ気の緩みを引きずったままで時間が流れてしまい、あと一歩が及ばなかったというケースはしばしば起こります。迷いをふり切る意味でも、めざすは一発合格と決心してください。
満点でなく、「合格点」をめざす学習計画を立てよう
受験勉強は合格するための勉強です。満点をめざす勉強ではありません。完全主義に陥らず、本番までにポイントを稼げる学習計画を立ててください。
ほとんどの試験は数科目、あるいは数分野から出題されます。
一つの科目を完ぺきに理解しようと思えばそこで時間を費やしてしまい、結局、手の回らない科目や通り一遍目を通しただけという科目ができてしまいます。
このパターンは得点を考えたときに非常にまずいのです。
じっくり勉強したつもりの科目が満点を取れるとはかぎらず、手の回らなかった科目は得点が期待できません。結果として合計点が低くなります。
そこでまず、大学の試験日から逆算した学習計画を立て、多少の不安が残ってもその計画に従ってすべての科目を勉強し終えるようにしてください。
理解できないところやむずかしい分野は飛ばしてもいいのです。
取れるところで確実に得点を重ねる計画が、合格につながるのだと考えてください。
まず計画を立て、それに合った問題集をそろえるべし
受験は締切があります。むやみに分厚い問題集を買っても、やり残しができたらなんにもなりません。
受験のための勉強は計画優先で進めましょう。たとえば1ヶ月でできる勉強の量がわかったら、それに合わせて問題集や参考書をそろえるということです。
ここで、1ヶ月の目標分量が終わりそうもない問題集を買ってしまうと、次の月の予定が大きく狂います。
予定に無理に合わせればやり残しができます。すると、どの科目や分野も中途半端なままで本番を迎えてしまいます。
それを避けるためには、薄くてもいいから確実に終わらせることのできる問題集をそろえてください。
時間が余ったら繰り返し勉強してもいいですし、理解が進んでペースが上がってきたらもう1冊、問題集を買ってきてもいいです。
これはムダにはなりません。
最初から時間切れになりそうな問題集を買ってしまうと、気持ちに焦りが生まれてかえって自信を失うことになります。
その結果大学受験がうまくいかないなんてことになりかねません。
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