気に入らない参考書や問題集をいつまでも使うな!
参考書や問題集は「買ったら最後までやる」と考えないでください。気に入らないなら途中で放り投げて自分に合うものを探すべきです。
「これならいいか」と思って選んだ参考書や問題集が、実際に使ってみると自分に合わないとか、地味すぎて退屈だと感じることはしばしば起こります。たとえばサイズが大きすぎるとか、文字が読みにくいとか、内容はよくても使い勝手が悪いときもあります。
そういう場合、「でもせっかく買ったんだからもったいない」と思うとつい我慢して使い続けますが、ただでさえ退屈な資格試験の受験勉強に余計な我慢までもち込む必要はありません。大学受験でも同じです。解いていない問題がたくさん残っていても、もっと自分に合う使いやすいものに買い換えてください
「あれこれ手を出すやつは失敗する」というのは間違った考え方で、気に入らないものを我慢して使う人こそ失敗します。何冊かムダになっても、気に入った参考書や問題集を徹底的にやればすむことなのです。
気に入った参考書は「2冊」買うのがコツ!
同じ参考書を2冊もっていると、1冊はもち歩いて電車の中や時間あるときに目を通せます。これは復習がこまめにできるということで、記憶にしっかり定着します。
参考書にはどんどんマーカーや書き込みを入れてください。汚く使ってかまいません。覚えたと思った箇所は黒塗りにしてもいいです。
そして同じ参考書をもう1冊、購入してください。それをもち歩き用にしてもいいし、黒塗りしたほうをもち歩いて記憶を確かめてもいいです。とにかく1冊をいつも手元に置くことでスキマ時間を復習に当てることができます。
受験勉強は覚えるための勉強ですから、復習に重点を置くべきです。同じ参考書を2冊使うことで、全体の流れやどのページにどんなことが書いてあったかということまで頭に入りやすくなります。
しかも1冊は思う存分に使えますから、自分用にカスタマイズできます。まっさらの参考書と見比べたときに自分の受験勉強の手ごたえを感じるはずです。
模擬試験の順位や偏差値は気にしなくていい
大学受験のための勉強の「仕上がり具合」をチェックするのが塾で行われる模擬試験です。順位や偏差値を気にしても、具体的な対策を立てられるわけではありません。
ある程度勉強が進んだら、予備校やセミナーその他が主催する模擬試験を積極的に受けてみましょう。この「ある程度」というのは、課題科目をひと通り受験勉強した段階のことです。
ここで「まだ自信がない」とか「結果が悪いとかえって自信をなくす」と考えてはいけません。模擬試験を受けるのは、合格の可能性を判定するためではなく、その時点での勉強の仕上がり具合を確認するためだからです。
試験の結果を見れば、科目ごとの仕上がり状況がすぐにわかります。「この科目はもう7割得点できるけど、こっちはまだ4割だ。こっちに重点を置いて勉強しなくちゃ」とか、「この科目はずいぶん時間をかけたわりに伸びない。もう見切ってしまって違う科目の得点を伸ばそう」といった修正もできるのです。順位や合否判定にふり回されるだけでは、自分の大学受験勉強の具体的な修正はできません。