合格する人のノートは「遊び」が多い
ノートに参考書の要点だけまとめるぐらいなら、マーカーを使うかカードで十分です。
どうせノートをつくるなら思い切り遊んでください。
ノートの美しいことが合格の秘談のように思われがちですが、見た日の美しさなんか気にしないでください。
ていねいにとか、わかりやすくとか、カラフルにとか、そういうことに時間をかけなくてもいいです。
わたしは受験生のころ、教師の駄酒落や自分の「つっこみ」、思いついたことや関連しそうなことをなんでも書き込みました。
お世辞にも美しいノートとか整ったノートとはいえません。
でも自分で読めればいいのです。
たくさん書き込んであるようでも、サッと目を通しただけですぐに思い出せるのが自分のノートです。
読むのに時間がかかるということはありません。
やる気のしないときは、そういう遊びのあるノートをめくっているだけでも十分に復習ができるのです。
もしあなたが大学受験生でしたら、学校のつまらない授業を盛り上げるようなつもりで先生のクセなども書き込む遊びのノートをつくってみてください。
覚える量が少ないほど頭に残る!
せっかく覚えても、そこにすく新しい知識や情報が入ると古い記憶が消えます。
つめ込みすぎてもボロボロこほれます。
ほどよい量を確実に覚えるのが効果的な勉強です。
当然のことですが、大学の受験勉強は覚えなくていいことまで覚える必要はありません。
過去問を当たってみて出題される可能性がほとんどないことは、覚えなくていいのです。
「もし出たら」という不安はわかりますが、あれもこれも覚えようとすれば当然、
先に覚えたことを忘れたり記憶全体がアヤフヤになってきます。
それに試験は満点を取る必要はありません。
まさかと思うような問題が出ても、それ以外のところでしっかり点数を稼いでおけば大丈夫です。
そこで、1日の勉強は出題頻度の高い問題をしっかり覚えることに重点を置いて下さい。
勉強を続けていけば、どれくらいの量や範囲なら覚えられるかわかってきます。
「ついでだから」とその量を超える分まで覚えようとすると、復習に時間がかかるし覚えていないところが出てきて不安になってしまいます。
苦手科目は、後回しにしていい
気持ちの余裕はすべての勉強に欠かせません。最初から苦手科目の克服に取り組むと、それだけで時間を費やしてしまって焦りが生まれてきます。
期限内に「課題科目」をすべて終えるのが受験勉強です。
同時に合格ラインをクリアできるようにするのが受験勉強です。
多くの塾でもそれが行われています。
ところが最初に苦手科目に取り組んでしまうと、時間ばかり食って思うように得点が伸びません。
その結果、課題科目全体が勉強不足になったり、自分の理解力に自信をなくしたりします。これでは気持ちの余裕など生まれません。
たしかに苦手科目の克服は大事ですが、どうせなら得意科目の得点をどんどん伸ばして、
「さあ、あとはこの科目の最低点さえクリアすれば大丈夫だ」という状態にもっていったほうが勢いがつきます。
科目ごとの合格最低点が設けられていない場合は、勉強しても得点の伸びない苦手科目を見切ることも必要です。
稼げるところで稼ぐのも合格作戦になります。