「鉛筆ころがし」の解答にも秘策がある!
1点の差で合格・不合格が決まるのが試験です。○×式の選択問題を無回答で出すなんてもったいない。瞬間の推理を働かしてズバリ当ててみよう。
当てずつほうでもなんでも、答を書けるものはとにかく書く。これが合格のための最低ノルマです。答を書かないかぎり得点の可能性はゼロですから、このノルマはあっさりとこなしてしまいましょう。中学生がよくやる鉛筆転がしの発想でいいのです。とくに筆記試験の多くは、多肢選択問題なので答を書けばある確率で点になります。
ただし、鉛筆転がしにも技術があります。たとえば五者択一問題で「エイヤッ」と選んでも正答確率は5分の1です。「これはないだろう」という選択肢が一つでもわかれば確率は4分の1になります。
この確率をさらに高める秘誌があります。例文の中の否定的表現や限定的表現、あるいは強調表現に注目することです。たとえば「○○にかぎって」「△△を除いて」とか、「絶対に」「かならず」といった表現です。こういった読んで引っかかる表現にはなんらかの意図がありますから、そこを取捨選択の材料にしてください。そして「エイヤッ!」です。
土壇場の直感は当たる! 考えすぎると間違える!
試験に弱い人は考えすぎて間違えます。あとで「ああ、やっばり最初の答でよかったんだ」と悔やんでもあとの祭りです。
択一問題で勝つもう一つの秘訣は、最初に浮かんできた答に従うことです。
たとえば○×式でも選択問題でも、「これって×じゃないかな」とか「イが正解かなあ」と直感で思いつくときがあります。でもその理由を自分で説明できません。
この状態は「答がわからない」状態ですが、○×式や選択問題は当てずっほうでも答を記入しないと損です。残った時間でとにかく答を書き込みます。
そのとき考えすぎると失敗する可能性が高いのです。たとえば、「さっきはイだと思ったけど、どうせわからないのだから、少しでも正解に近そうな答を書いておこう」といった考え方をして、結局、間違えてしまいます。なぜそうなるかというと、長く勉強してきて頭のどこかに引っかかっている記憶があり、それが直感を生み出しているケースが多いからです。土壇場では集中力も研ぎ澄まされていますから、直感信じるべしです。