勉強の区切りは時間の長さでなく「分量」でつける
集中力のないときほど、時間に対してルーズになります。
「この問題集をあと2ページやる」と決めて取り組んだほうが、気分よく勉強を切り上げられるのです。
「あと1時間やろう」と思っても、集中力のない人は途中で諦めたり、中だるみの時間をすごしたりします。
これでは「よし、終わった」という区切りの気持ちが生れません。
とくに社会人の勉強は学校の授業のようにはっきりとした始まりと終わりがないのですから、自分で区切りをつけるしかありません。
その区切りは、時間ではなく分量でつけるようにしてください。
これは集中力に自信のない人ほど有効な方法です。
分量で区切りをつける場合、最初は短い時間で終わらせることのできる量から始めてください。
「きょう中に10ページ進める」ではなく、「あと2ページだけやってしまおう」といった区切りです。
集中力のない人でも、とにかくその分量だけ終わらせることを考えればいいのです。
やり終えて「まだできるぞ」と思ったら、もう2ページだけ挑戦してみることです。
それによって、短い時間の集中力を鍛えることができます。
1週間を7で割ってはいけない
週単位の目標分量を決めたら、それを5で割って1日の分量を出してください。
「これじゃあ多すぎる」と思ったら減らせばいいのです。
たとえば過去間を1週間で50ページやる計画を立てたとします。
5で割れば1日10ページです。
実際に解いてみて、それが実行可能な分量だと思ったら目標は決定です。
実際にやってみてかんたんに実行できるようなら目標を上げてください。
でもほとんどの場合、予定通りには進まないでしょう。
「できるはずなのにできない」という人が多いと思います。
その遅れた分を、残り2日のうちの1日で取り戻すようにしましょう。
通常は土曜日ですが、社会人でしたら職場や自分の都合に合わせていいです。
するともう1日残ります。ここは完全にオフにしてもいいし、午後や夜の2時間ほどを復習に当ててもいいです。
とにかく1週間単位の目標分量を確実に消化することです。
1週間を最初から7で割ってしまうと、遅れを取り戻すことができません。