試験直前に風邪を引く人はいない!
緊張感は「免疫力」を高めます。
風邪を引いたり体調を崩すのは、本番の試験が終わって気が緩んだときというのが圧倒的に多いのです。
直前の猛勉強で「体調を崩したら……」という心配はわかりますが、あまり神経質になることはありません。
気が張っているときには多少の無理も乗り越えてしまいます。
コンディションに気を遣いすぎると、どうしても勉強にセーブがかかります。
それが逆に気の緩みを生み出したり、余計な不安を抱かせたりして体調を崩すことすらあります。
むしろテンションを高めて勉強に打ち込み、「風邪なんか引くもんか!」と気を張って乗り切ってください。
ただし会社を休んで勉強に打ち込む場合でも、本番に備えて朝型の生活リズムを守るように心がけてください。
夜更かししても朝は6時に起きるということです。
睡眠時間が足りない場合は、夕食のあとで1時間ほど仮眠するのも効果的です。
本番の試験時間に合わせて机に向かうこと
直前の勉強は、何がなんでも本番の試験時間に合わせてください。
150分の試験なら150分で過去問をチェックして時間感覚をつかみましょう。
「過去問サンドイッチ法」で実戦的な勉強を繰り返し、模擬試験も受けていれば、本番の試験の時間感覚は身についているはずです。
それでも仕上げのつもりで、この時期は勉強の時間を試験の時間に合わせるトレーニングも大事になってきます。
なぜなら資格試験は時間との戦いになるケースが多いからです。
たとえばわたしが臨床心理士の試験を受けたときに、150分の制限時間で100問解くという問題が出ました。
すべて五者択一の問題ですから最初は「楽勝だ」と思ったのですが、実際にやってみると危うく時間切れになりそうでした。
これは問題の「見切り」がまずくて時間を食ってしまったせいですが、そういった本番でのスピード感覚も取り戻しておいたほうがいいです。
直前の猛勉強はつい、時間のことが頭から抜けてしまうからです。